ALL NOTES

フリーランスエンジニアがフルリモートで決まらないとき|下げるのは日数ではなく出社だった

フルリモートで案件が決まらなかったときに、私が動かした条件の記録です。公開されている案件検索で数えると、リモート可は65,184件、フルリモートに絞ると28,634件でした。稼働日数を下げるより出社を許容するほうが効き、しかも一度下げた条件は後から戻せます。

フルリモートで案件を探していて、なかなか決まらない。私も同じ状態を経験しました。

この記事では、決まらなかったときにどの条件を動かして、その結果どうなったかを書きます。 あわせて、公開されている案件検索で実際に数えた件数も載せました。感覚で「少ない」と言うより、数で見たほうが動かす場所がはっきりします。

先に結論を書くと、こうなります。

  • リモート可は65,184件。フルリモートに絞ると28,634件まで減る(2026年8月20日時点・後述)
  • その差の36,550件が「一部リモート」。いちばん厚いのは真ん中だった
  • 案件の多くは週5を前提にしているので、日数を減らすほど候補は減る
  • だから動かすべきは出社のほうだった
  • そして一度緩めた条件は、後から戻せる

出社形態には段階がある

「フルリモートか、出社か」の二択で考えていると、動かせる幅が見えません。実際には段階があります。

完全リモート → 一部リモート → ほとんど出社 → 完全出社
(決まりにくい)                        (決まりやすい)

この順序は、テックビズとレバテックの両方で、それぞれの担当者から同じことを言われました。 出社側に寄せるほど決まりやすい、という説明です。打つ手がなくなったときは完全出社にすると決まりやすい、とも聞いています。

別々の会社の担当者が同じ説明をしたので、私の思い込みではないと考えています。ただし、どちらも私が案件を探していた時期に聞いた個人の説明です。会社としての基準を確認したわけではありません。

大事なのは、この線の上のどこに立つかを自分で選べるということです。フルリモートを諦めるか続けるかの二択ではありません。

件数で見ると、いちばん厚いのは真ん中だった

「段階がある」と言われても、感覚では分かりません。公開されている案件検索で数えました。

リモート可        ███████████████████████  65,184件
├ フルリモート    ██████████               28,634件
└ 一部リモート    █████████████            36,550件

リモート可で65,184件。フルリモートに絞ると28,634件まで減ります。そしてその差の36,550件が「一部リモート」です

いちばん厚いのは、両端ではなく真ん中でした。 フルリモートだけを見ていると、この36,550件が視界に入りません。

出典: レバテックフリーランスの公開案件検索 (フルリモート在宅・リモート可)。 2026年8月20日に、各ページの「該当案件数」表示から取得しました。

⚠️ 1社の、ある時点の数字です。 他のエージェントで同じ比率になるとは限りませんし、日によっても動きます。 「フルリモートが少ない」と言い切れる数字でもありません ——28,634件は絶対数としては多く、 「4分の1しかない」とも「4分の1もある」とも読めます。 ここで言えるのは、 フルリモートに絞ると候補が半分以下になり、その間に一部リモートという層が厚くあるということだけです。

案件の多くは週5を求めている

条件を動かすとき、まず稼働日数を思い浮かべる人は多いと思います。週5から週4、週3へ。

ただ、案件の多くは週5を前提にしています。 週5より週4、週4より週3のほうが、そもそも扱われている案件が少なくなります。日数を減らすほど、選べる案件は減ります。

⚠️ ここはリモートのように件数で示せません。 公開されている案件検索に稼働日数の絞り込みはあるものの、条件ごとの件数が出る形になっていないからです。以下は、担当者から受けた説明と、私が探したときの実感です。

理由は時間単価にあります。日数を減らして同じ月額を得ようとすると、必要な時間単価が上がるからです。月60万円を週5(160時間)で受ければ3,750円ですが、週4(128時間)だと約4,700円になります。その計算はフリーランスエンジニアの時間単価にまとめています。

だから基本は週5で考えたほうが、候補は多くなります。 週4や週3で探せるようになるのは、技術が高まってからです。初回のカウンセリングでも、週2〜3で案件を取れるのは実務10年以降が目安だと説明を受けました。詳しくはレバテックフリーランスのカウンセリングを受けた記録に書いています。

一方で出社は、日数を変えずに幅を広げられます。 週5で働くこと自体は変えずに、場所の条件だけを動かせる。私の場合、効いたのはこちらでした。

私が最初に伝えた条件

2025年に次の案件を探したとき、エージェントへ最初にこう伝えています。

週5出社でもまったく問題ないです。リモートを優先して見つけるとかはしなくて良いです。

こちらから先に「出社できる」と言ってしまう形です。紹介の幅を自分から狭めないためでした。

ただし、すべての条件を捨てたわけではありません。 開発の仕事をしたい。この点は譲らず、はっきり伝えました。

条件を下げたというより、譲れるものと譲れないものを分けた、という表現のほうが近いです。この整理をした2年後の案件探しで何を変えたかは、独立前に複数エージェントへ相談しても1か月以上案件が決まらなかった話にまとめています。

一度下げた条件は、後から戻せる

ここがいちばん書いておきたいところです。

出社を許容して探したあと、私はいま、リモート中心の働き方に戻せています。

最初に妥協した条件を、その後ずっと背負い続けるわけではありません。参画して実績を積み、経歴書に書けることが増えれば、次の案件では条件を戻す交渉ができます。

「いま決めるための条件」と「これから先ずっとの条件」は、別のものとして考えてよいと思っています。決まらない時期に条件を緩めるのは、諦めではありません。

ただし、出社にすれば決まるとは限らない

正直に書いておきます。出社を許容したから決まった、と言い切ることはできません。

私が案件を探していたときも、最終的に決まったのは急募のタイミングと重なった案件でした。条件を緩めても、その時期に案件が出ていなければ決まりません。

決まらない理由には、自分で動かせる部分(条件・経歴書)と、動かせない部分(案件が出る時期・急募)の両方があります。決まらないのは、条件を緩めきれていないからだけではありません。

だからこの記事も、「フルリモートを諦めれば決まります」という話ではありません。動かせるレバーが一つ増える、というところまでです。

まとめ

私が探した範囲では、こうでした。

  • 出社形態には段階がある。完全リモートか出社かの二択ではない
  • 数えると、リモート可65,184件・フルリモート28,634件。差の36,550件が「一部リモート」(1社・ある時点の数字)
  • いちばん厚いのは真ん中だった。 フルリモートだけを見ていると、この層が視界に入らない
  • 出社側ほど決まりやすいと、テックビズとレバテックの両方の担当者から言われた
  • 案件の多くは週5を前提にしている。 日数を減らすほど選べる案件は減るので、基本は週5で考える
  • 週4や週3で探せるようになるのは、技術が高まってから
  • だから動かすべきは出社のほうだった
  • 私は最初に「週5出社でも問題ない」と伝えた。ただし開発の仕事という条件は譲らなかった
  • 一度下げた条件は、後から戻せる。 私はいまリモート中心で働けている
  • ただし出社にすれば必ず決まるわけではない。案件が出る時期という要素がある

フルリモートで決まらない時期は、条件そのものより「この条件をずっと続けるのか」という不安のほうがつらいと思います。そこは戻せます。

案件をいつから探し始めるかはフリーランスの案件はいつから探す?に、参画までの全体像はレバテックフリーランスを実際に使った評判テックビズを1年9か月使った評判にまとめています。