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フリーランスの記帳が続かない|6か月止まった私が、毎月30分ほどで回せるようになるまで

独立して3年、記帳が続いた期間と止まった期間の両方があります。代行に出していた21か月は一度も欠けず、自分でやることになった年は7月から12月まで6か月止まりました。手順も道具もそろえてあったのに止まっています。何が違ったのか、そのあと毎月30分ほどで回るようになるまでに変えたことを書きます。

記帳が続きません、という話をよく聞きます。

私も止めました。2025年の7月から12月まで、6か月ぶん手をつけていません。

ただ、同じ3年のあいだに一度も途切れなかった21か月もあり、いまは8か月続いています。 同じ人間です。

何が違ったのかを、記録から書きます。

先に結論

時期 結果
記帳代行に出していた21か月 一度も欠けていない
自分でやった2025年7〜12月 6か月とも止まった
いま(2026年1〜8月) 8か月続いている。直近3回は35分・35分・25分
  • 止まったとき、手順も道具もそろっていました。 意志や準備の問題ではありませんでした
  • 止まった理由は、どの作業に意味があるのか分かっていなかったからです
  • 1回まとめて12時間やって、初めて重心が分かりました
  • そこから毎月やることを4つに絞り、残りは年1回に置きました
  • ★ 月次の目的は「先月ぶんの勘定科目を確定させること」。 確定したら、それ以前の月はもう見ません
  • ★ 110分かかっていた作業が50分になったのは、分類をどこでやるかを変えただけです。手前には日々のスキャンによる自動分類が効いていました
  • そのあとも短くなり、2026年9月は25分でした

記帳代行に出していた21か月は、一度も欠けなかった

最初の案件では、エージェント経由で税理士事務所の記帳代行を使っていました。2023年7月から2025年3月までの21か月です。

やっていたのは月2回。

  • 月末に、その月のフォルダを作る(5分ほど)
  • 月初に、明細をまとめて送る(25〜30分ほど)

カレンダーを見ると、21か月とも抜けていません。 提出物の中身はテックビズの記帳代行を1年9か月使った流れに書きました。

このときは「続ける工夫」を何もしていません。送り先と締め切りが、外から決まっていただけです。

自分でやることになって、まず仕組みを作った

案件が変わって税務サポートが無くなり、自分で会計ソフトを使うことになりました。

最初にやったのは、仕組み作りです。

  • 5月から6月にかけて、合計6時間20分かけて立ち上げた
  • 前年ぶんの繰越と、1月から5月までの5か月分を入力して追いついた
  • 途中で有料プランにも登録した
  • 自分用に、毎月の手順まで書き残した
  • 週に1回、「更新する」という予定もカレンダーに入れた

6月15日に、ここまで終わっています。 道具も手順もリマインドも、そろっていました。

それでも、7月から止まりました

7月から12月まで、会計ソフトを触った記録が1件もありません。 週1回の予定も、6月8日を最後に消えています。

レシートだけは集め続けていた

ただし、全部が止まったわけではありません。

レシートを入れるフォルダは、7月から12月まで毎月作っています。 月末に5分ほど、1度も抜けていません。

集める習慣は残って、処理する習慣だけが消えたという形でした。

止まったのは、意味が分かっていなかったからでした

正直に書きます。やらなきゃとは思っていました。 ただ、動きませんでした。

理由をいま言葉にすると、どの作業に意味があるのかが、自分で分かっていなかったからです。

  • 毎月やる意味があるのはどれなのかが分からない
  • だったら確定申告のときにまとめてやったほうが早いのではないか
  • 途中まで進めて後から戻るほうが、かえって面倒なのではないか

サボっていたというより、まとめたほうが効率がいいと判断していました。 そしてその判断は、やってみたら間違っていました。

1回まとめてやって、重心が分かった

年が明けて、溜まった分を含めて12時間かかりました。 内訳と手順はフリーランスの確定申告を自分でやったら12時間かかったに書いています。

しんどい12時間でしたが、得たものがありました。

  • どこに一番時間がかかるのかが分かった
  • どこから先にやるべきかが分かった
  • 毎月やる意味があるのはどれで、どれが年1回でいいのかが分かった

この12時間が、月次の設計図になりました。

毎月やらなくていいものを、先に外した

まず、年1回に置いたものです。

年1回に置いたもの 理由
青色申告決算書 量が少ない。 毎月やる意味がない
貸借対照表 同上。年末の数字が固まってから触るほうが早い
控除まわりの入力 年1回まとめたほうが効率がいい

毎月やることを増やすほど続きません。 ここを外したのが先でした。

毎月やる4つ

残したのは4つです。タスクにこの形で並べてあります。

# やること なぜここに置いたか
1 交通系ICの明細をPDFで出力して保存する 消える前に押さえる。 履歴には保存期間があり、私は1か月ぶん取り逃しました
2 交通費を会計ソフトに手入力する 自動では入らないため(後述)
3 家計簿アプリのほうで、経費かどうかと分類を直す ★ ここが効きます(後述)
4 会計ソフトのほうで勘定科目を確認する 3をやってあれば、ほぼ確認だけで終わります

順番に意味があります。 1を先頭に置いたのは、待っていると消えるものだからです。ほかは後からでも取り返せます。

毎月の目的は「先月分を確定させること」

4つをやる目的は1つだけです。先月ぶんの経費の勘定科目を、その月のうちに全部確定させることです。

確定させたら、それ以前の月はもう見ません。

これは12時間の反省から決めました。自分で確定申告をやったとき、いちばん辛くて時間がかかったのが、経費の勘定科目を1件ずつ決めていく作業でした。1年ぶんが未確定のまま残っていたからです。

だから毎月、その場で決め切ることにしています。「あとで考える」を残さない、というだけです。

自動連携があっても、交通費だけは手作業でした

ここは意外だったので書いておきます。

銀行とカードは自動連携を使っています。 引き落としもカード決済も、放っておけば家計簿アプリに入ります。

それでも交通費だけは自動になりません。

理由は単純で、連携で入るのは「チャージした金額」だけだからです。「どこからどこまで乗って、いくらかかったか」は入ってきません。

旅費交通費として経費に入れたいのは後者なので、交通系ICのサイトから自分で明細を取り、1か月の合計を会計ソフトに直接入力しています。

「連携があるなら自動で終わるのでは」と思っていましたが、そうはなりませんでした。

110分が50分になったのは、分類する場所を変えただけ

いちばん効いたのはここです。

私が使っているのは、家計簿アプリのマネーフォワード MEと、会計ソフトのマネーフォワード クラウド確定申告です。家計簿アプリ側から会計ソフトへデータを送る形にしています。以下は総称で書きます。

最初のやり方(110分)

  1. 家計簿アプリのデータを、そのまま会計ソフトへ送る
  2. 会計ソフト側で、1件ずつ「これは会議費か、交際費か、消耗品費か」を直す

変えたあとのやり方(50分)

  1. 家計簿アプリの側で、先に全部の分類を済ませる(会議費、交際費、旅費交通費など)
  2. アプリの仕様上どうしても決められないものは、1つにまとめておく
  3. そのうえで会計ソフトへ送る
  4. 会計ソフト側で直すのは1件だけ。 残りは目を通して終わり

やることは同じ「分類する」です。 変えたのはどこでやるかだけです。

それで110分が50分になりました。

カレンダーに残っている月次の作業時間は、こう動いています。

日付 時間
2026年3月22日 110分
4月15日 50分
5月10日 60分
6月14日 40分
7月12日 35分
8月11日 35分
9月16日 25分

110分から50分に落ちたのが、分類する場所を変えた月です。そのあとも少しずつ短くなっています。

なぜ家計簿アプリのほうが速いのか

理由は3つあります。

① 1件あたりの操作数が違います。

会計ソフト側でやると、1件ごとに編集を押す → たくさんある勘定科目の中から選ぶ → 保存する、という手順になります。件数ぶん、これを繰り返すことになります。

② 家計簿アプリ側は、すでに分類されています。

月次でやっているのは、そのうち直したいものだけを直す作業です。ゼロから分類しているわけではありません。

私は支払いの多くを QUICPay(デビットカード) で済ませています。決済したあと、家計簿アプリで連携のボタンを押すか、定期的に走る自動連携を待つと、5秒ほどで決済データが入ってきます。

そして入ってきた時点で、会議費・交際費・旅費交通費といった分類が自動で付いています。

私がやっているのは、付いた分類を見て、違うものだけ直すことです。レシートをスキャンするタイミングでここも一緒に見ているので、月次に回ってくる時点で、直すものはあまり残っていません。

③ スマホで終わります。

家計簿アプリ側はスマホで完結します。会計ソフト側で直すとなると、パソコンを開くことになります。

そして正直なところ、単純に家計簿アプリのほうがUIが見やすいというのもあります。同じ「分類する」でも、画面のつくりで速さが変わりました。

結局どういうことか

後ろの工程で1件ずつ直していたときは、同じ画面を行き来する時間がずっと乗っていました。手前で分類を終えておくと、後ろは確認だけになります。

そして手前には、日々のスキャンで自動分類が効いているという下地があります。そこに乗るほうが速い、というだけの話でした。

入口で決めてしまえば、出口の修正が消える。 そう捉えています。

締め切りは、自分で置きました

続ける形として、もう1つやったことがあります。

タスクに「毎月10日ごろに実施する」と書きました。 期日も入れて、毎月あがってくるようにしてあります。

なぜ10日なのか

理由があります。

経費の情報は家計簿アプリに集まるのですが、カード決済の反映が数日ずれることがあります。 電気やガスの引き落とし、カードでの支払いなどで、決済した日にすぐ入らず、3日ほど遅れて入ってくるものがありました。

10日空けて入っていなかったことは、これまで一度もありません。

だから10日です。その時点なら、先月ぶんの経費がすべてそろっています。

日付そのものに意味はありません。 意味があるのは、自分の環境でデータがそろう日を確かめて決めたことのほうです。

やっていることは、代行に出していたときと同じ形でした

気づいたのは、いまの形が記帳代行のときとそっくりだということです。

月に1度、決まったタイミングで、決まった手順をなぞる。違うのは、その区切りを外から与えられるか、自分で用意するかだけでした。

2026年は1月から8月まで、8か月続いています。 前の年に6か月止まったのと、同じ人間です。

まだやっていないこと

正直に書いておきます。設計しただけで、まだ入れていないものがあります。

「後から見直さなくていい状態にする」を目標にしています。見直しを前提にすると、どれを見直せばいいのか分からなくなるからです。

そのうえで、どうしても後で確認が要るものは残ります。だから、

  • 確認する項目を、あらかじめ決めておく
  • それを毎月の作業の中に、警告リストとして並べておく

ここまで作りたいと思っています。中身は、去年の確定申告で自分が何に困ったかの記録から起こすつもりです。 まだ手をつけていません。

まとめ

3年で、続いた期間と止まった期間の両方を経験しました。

  • 記帳代行に出していた21か月は一度も欠けなかった。工夫は何もしていない
  • 自分でやった年は、手順も道具もそろえたのに6か月止まった
  • 止まった理由はどの作業に意味があるか分かっていなかったから。まとめたほうが効率的だと判断していた
  • 1回12時間かけて、重心が分かった。 それが月次の設計図になった
  • 決算書・貸借対照表・控除は年1回に置いた(量が少なく、毎月やる意味がない)
  • 毎月やるのは4つだけ。消えるものを先頭に置いた
  • ★ 目的は先月ぶんの勘定科目を確定させること。確定したらそれ以前は見ない(「あとで考える」を残さない)
  • 自動連携があっても、交通費は手作業(連携で入るのはチャージ額だけ)
  • ★ 110分が50分になったのは、分類を手前でやるように変えただけ。手前は自動分類が効いていて、スマホで終わり、UIも見やすい
  • そのあとも短くなり、2026年9月は25分だった
  • 締め切りは自分で置いた。10日にしたのはデータがそろう日を確かめたから

「続かない」のは、気合いや手順の問題ではありませんでした。 私の場合は、どれをやる意味があるのか分かっていなかったことと、区切りが外から来なくなったことの2つでした。

そして片方は、一度まとめてやってみないと分からなかったと思っています。

エージェント自体をどう使っていたかはテックビズを1年9か月使った評判に、記帳代行がどういうものだったかはテックビズの記帳代行を1年9か月使った流れに、税理士に任せていたときの確定申告はテックビズの確定申告を2年任せた記録にまとめています。