私が独立して最初に参画した案件は、テックビズ経由で決まりました。2023年7月から2025年3月まで、1年9か月にわたって同じ現場で働いています。月収は60万円でした。
このあいだ、記帳代行と確定申告を税理士に任せていました。記帳代行のために私がやっていたのは、月に15分ほどの作業だけです。
この記事では、案件が決まるまでの経緯、税務サポートの実態、面談や振込の実務を記録します。
先に結論
独立して1件目の案件を探すなら、テックビズが合う人もいるかもしれません。 私の場合は、開業から確定申告までを税理士に任せられる税務サポートがあり、独立直後の負担を減らせたことが大きかったです。
私はこのとき、他の複数社に相談して1か月以上どこも決まっていませんでした。その後、テックビズ経由で参画が決まりました。案件が決まったことに加え、税金まわりを相談できる環境があったことが、独立直後の私には助けになりました。
一方で、税務が楽だから早く独立したほうがいい、という話ではありません。 実務経験が足りないまま独立すると、商談で話せる材料がなくて苦労します。あくまで「独立すると決めた後、手続きの不安を減らせる」という位置づけです。
以下は私が利用した範囲の記録です。案件の内容や担当者によって変わる部分もあるため、サービス全体の傾向として断定はしません。
独立1件目が決まるまで
2023年に独立を決めたとき、私はまず複数のエージェントに相談しました。しかし、1か月以上たっても案件は決まりませんでした。
その後、テックビズ経由で案件が決まり、2023年7月から参画しています。月収は60万円でした。
当時の経歴書は弱かった、というのが今の実感です。いま振り返ると、実務の説明が足りない部分もありました。それでも参画まで進めました。
参画までの流れは5つのステップだった
オファーが決まってから参画するまで、次のように進みました。
- クラウドサインで業務委託契約を結ぶ(メールの承認ボタンを押すだけで完結しました)
- 税理士から連絡が届く — 開業届、青色申告承認申請書、記帳代行、確定申告の手配
- 注文書が発行される — 単価や清算幅が変わらない限り、同じ注文書を使い続けます
- 入場の詳細が連絡される
- 自分で退職の手続きをする — 退職届を持って市区役所へ行き、国民健康保険と国民年金を手配
このなかで印象に残っているのが2番目です。開業届の準備も、青色申告の申請も、税理士から届くメールに沿って進めるだけで終わりました。 独立の手続きで何から手をつければいいか分からなかった私には、この流れがありがたかったです。
税務サポートの実態
テックビズを使っていて、いちばん助かったのがここです。
参画している間は無料だった
テックビズ経由で案件に参画している間は、記帳代行も確定申告も無料でした。 私は1年9か月のあいだ、この状態で利用しています。
参画をやめて他のエージェントに移った後も、有料で続けられる場合があると聞きました。ただしこれは他の利用者から聞いた話で、私自身が使ったわけではありません。金額や条件は確認していないので、ここでは触れないでおきます。
サービスは2種類ある
「確定申告代行」と一括りにされがちですが、実際には2つに分かれていました。
| サービス | 内容 |
|---|---|
| 確定申告 | 確定申告のみ |
| 確定申告 + 記帳代行 | 確定申告に加えて、日々の記帳も代行 |
どこまで任せたいかで選ぶ形になります。
記帳代行でやったのは、月15分ほどの作業だけ
記帳代行の流れは、拍子抜けするほど簡単でした。
Google Drive にフォルダを用意して、レシートと、クレジットカード・口座振替の明細をまとめたスプレッドシートを置きます。そのURLを渡すだけです。しばらくすると、残高試算表と総勘定元帳がPDFで返ってきます。処理をするのは、テックビズと提携している税理士事務所です。
レシートはスキャンしてPDFにするだけなので、こまめにやれば溜まりません。クレジットカードや口座振替は、サブスクリプションのような固定の支払いが多く、一度作れば以降は同じ作業の繰り返しです。結果として、毎月15分もかからずに終わっていました。
フリーランスの経理は大変だと思っていたので、この手軽さは意外でした。
レシートの枚数について連絡が来た
ひとつ、使ってみて初めて分かったことがあります。
私は毎月70件以上のレシートを提出していました。参画して1年ほど経った頃、税理士事務所から確認の連絡が届きます。要約すると、次のような内容でした。
提出されている資料の記帳件数が、毎月70件以上ある。経費にならない私的な領収書が含まれていれば、あらかじめ除外してほしい。参画者の平均は30枚、多い人で50枚程度のため、連絡している。
つまり、何件までという明確な上限が決まっているわけではありませんでした。 代わりに示されたのが、参画者の平均は月30枚ほど、多い人でも50枚程度という目安です。私はそこから大きく外れていたことになります。
この数字は、公式サイトを見ても書いてありません。実際に使って、しかも平均から外れて初めて分かることでした。
対応としては、次の提出分から枚数が50枚以下に収まるように調整しました。 50枚を超えそうな月は、超えた分のレシートを提出しない、という形です。
規定として上限が決まっていたわけではありません。ただ、こうして自分で調整した結果、私にとっては50枚が実質的な上限として機能していました。
レシートが月に50枚を大きく超えそうな人は、契約前に相談しておくとよさそうです。 どこまで記帳代行の範囲に収まるかは、経費の使い方によって変わります。枚数が多い人は、記帳代行だけでは収まらない可能性があります。
税理士にメールで相談できた
レシートを添付して、税理士にメールで質問できる仕組みがありました。
私が独立してから最も不安だったのが税金まわりです。判断に迷ったときに聞ける相手がいる、というだけで気持ちが違いました。
なお、相談した内容や回答をここに書くことはしません。税務の判断は人によって前提が変わるので、私のケースを一般化して書くべきではないと考えています。書けるのは「相談できる窓口があった」という事実までです。
面談の実態
私の場合、面談は1回または2回だった
面談の回数や形式は、案件によって異なると思います。私が2025年に受けた案件では、一次面談と二次面談の2回がありました。
- 一次面談 — 顧客側の営業担当と、案件の説明や希望条件をすり合わせ
- 二次面談 — 顧客側の技術担当、上位会社の営業担当、元請け企業の役員が同席
一方、2023年に決まった1件目の案件は、面談が1回だけでした。テックビズの面談が必ず2回になる、ということではありません。
形式は案件によって違った
同じテックビズ経由でも、案件によって面談の形式が違いました。
| 形式 | 構成 |
|---|---|
| グループ面談 | 複数の候補者が連続して面談される(1人あたり10〜13分ほど) |
| 個別面談 | 自分+営業担当+顧客側2名 |
フリーランスの面談は個別面談だけだと思っていたので、複数の候補者が並ぶ形式があるとは知りませんでした。「テックビズの面談はこういうもの」と一般化はできません。案件によって変わります。
18時以降の面談が多かった
面談の時間は、18時以降に設定されることが多くありました。オンラインでも現場でも同じです。
これは在職中の人にとって実務的な意味があります。 私も会社を辞める前から動いていました。日中に休みを取らなくても面談を受けられるのは、独立前の準備がしやすい条件だと思います。
振込は翌月20日だった
私の契約では、報酬は翌月20日に振り込まれていました。20日が土日祝にあたる場合は、金融機関の前営業日に振り込まれます。
参考までに、その後に参画したレバテックフリーランスの案件では、振込日は毎月15日でした。エージェントによって入金のタイミングは違います。独立直後は手元の資金計画がシビアになるので、契約前に確認しておくと安心です。
事前に知っておきたかったこと
よかった点だけでなく、知っておけばよかったと思うことも書いておきます。
経歴書に手が入る場合がある
案件の紹介は、テックビズの営業担当が別の企業の営業担当につなぐ形で進みました。その先の企業の営業担当が経歴書を見て、面談に進めるかを判断します。
このとき、営業の方が経歴書に一部手を入れる場合があると聞きました。
書き換えられた内容を知らないまま面談に臨むと、話が食い違う可能性があります。提出した経歴書の控えは自分で保管しておき、面談前にどう伝わっているかを確認しておくほうが安全です。 自分の経歴なので、内容は自分で把握しておきたいところです。
向いていると感じた人
私の経験から、次のような人にはテックビズを検討する意味があると思います。
- これから独立する予定で、開業や確定申告の手続きに不安がある人
- 記帳に時間をかけたくない人(私の場合、月15分ほどの作業で済んでいました)
反対に、次のような場合は合わないかもしれません。
- 経費のレシートが月に50枚を大きく超える人(参画者の平均は30枚ほどと言われました)
- すでに自分で会計処理をしていて、税務サポートを必要としていない人
まとめ
テックビズを1年9か月使って、私が記録できるのは次の点です。
- 独立1件目の案件が月収60万円で決まり、1年9か月参画した
- 開業届から確定申告まで、税理士が手配してくれた
- 参画している間は、記帳代行も確定申告も無料だった
- 記帳代行に必要な作業は、月15分ほどで終わっていた
- レシートの枚数は、参画者の平均が月30枚ほどと言われ、私は50枚以下に抑えるようにした
- 面談の回数や形式は案件によって異なった。18時以降の設定が多かった
- 振込は翌月20日だった
独立を決めた直後は、案件のことと税金のことを同時に考えなければなりません。私の場合、そのうち片方を任せられたのは助かりました。
ただし、これは私が使った範囲での記録です。案件も担当者も一人ひとり違うので、契約の前にご自身の条件を確認してください。