毎月、作業報告書を出しています。稼働した時間をまとめて提出するだけの書類です。
最初は事務作業のひとつだと思っていました。実際には、この書類がその月の報酬の土台になっていました。
この記事では、私の契約に何と書いてあったか、そして報告した時間が報酬にどう関わったかを記録します。
先に結論
- 契約書には「作業報告書の提出をもって納品といたします」と書かれていた
- 締め切りは翌月の第3営業日15時
- 提出は2段階。現場の上長へ出してから、エージェントへ出す
- 報告した時間が清算幅の上下どちらに出るかで、その月の報酬が変わる
- 超過と控除では単価が違う。 私の契約では超過3,777円/控除4,857円だった
- 時間の単位は15分。区切りは月ごと
- ★ もう1社の案件には清算幅が無かった。 同じ書類でも、契約によって意味が変わる
- ⚠️ これは私が参画した案件の話です。条件は案件によって違います
契約書には「提出をもって納品」と書かれていた
参画が決まったとき、エージェントから契約条件の通知が届きます。そこに、こう書かれていました。
本案件では、作業報告書の提出を以て納品といたします。
最初は「納品」という言葉に少し戸惑いました。
私の契約は準委任です。成果物を完成させて引き渡す請負契約とは違い、作業した時間に対して報酬が払われます。だから、手元に納品するものがある感覚はありませんでした。
ただ、契約の形として区切りは要ります。何をもってその月の業務が完了したとするか。 そこに置かれていたのが作業報告書でした。
そう読むと、この書類は事務手続きというより、月ごとの区切りそのものだと分かります。私はここを読んでから、少し見方が変わりました。
いつ、どこへ出すのか
いつ出すかも決まっています。
契約書には「月最終営業日の業務終了後に提出」とありました。その月の稼働が終わってから、ということです。
そのうえで、実際の締め切りは翌月の第3営業日15時でした。月が終わってから数日の猶予があるので、月末の稼働をまとめてから落ち着いて出せます。
そして提出先は、1か所ではありませんでした。2段階あります。
- 現場の上長へ出す —— Excelで作った作業報告書を、メールで送ります
- エージェントへ出す
私はこの2段階を、参画した2社とも毎月やっていました。1段階目は同じで、違ったのは2段階目です。
| 段階 | テックビズ | レバテック |
|---|---|---|
| ① 現場へ | Excel提出 | Excel提出 |
| ② エージェントへ | メール | 画面に入力 |
- ① はどちらも同じです。Excelで作った作業報告書を、現場の上長へメールで送ります
- ② テックビズ — 現場でまとまった作業報告書を、サポートと営業の両方にメールで送っていました
- ② レバテック — 同じ内容をプラットフォームの画面から入力します。ファイルを送るのではなく、入力する形です
レバテックではもう一つ、請求書もプラットフォームから出しました。 といっても作るわけではありません。入力した作業報告書に紐づいて自動で作られるので、押すのは1回だけです。
締め切りが決まっているので、私は月初の予定に入れて、前月の稼働をその日にまとめるようにしていました。
報告した時間で、その月の報酬が変わる
ここからが本題です。
私の契約には清算幅があります。「月140時間から180時間」という形で、その月に働く時間の下限と上限が決まっているものです。
作業報告書に書いた時間が、この幅のどこに入るか。それでその月の報酬が決まります。
- 幅の中に収まっていれば、契約どおりの月額
- 上限を超えれば、超えた分が加算される
- 下限を割れば、足りない分が減算される
報告する時間が、そのまま金額につながります。 ここを知ってから、私は月末の記録を早めにまとめるようになりました。
超過と控除では、単価が違った
契約書を読んで意外だったのが、ここです。
加算と減算に使われる単価は、同じではありませんでした。
| 何が起きたとき | 適用される単価 |
|---|---|
| 上限(180時間)を超えた分 | 3,777円/時間 |
| 下限(140時間)を割った分 | 4,857円/時間 |
差は約1,080円です。
数字の出どころは分かります。月額68万円を上限180時間で割ると約3,778円、下限140時間で割ると約4,857円。幅の端で割った値が、そのまま単価になっています。
つまり、上限を超えた分は「上限まで働いたときの時給」で、下限に届かない分は「下限まで働いたときの時給」で計算される、ということです。幅の中に収めることを前提にした契約なので、そこから外れたときはそれぞれの端の単価が使われる、と理解しています。
この割り算そのものは、フリーランスエンジニアの時間単価に書いていました。あのときは契約書の単価を見ておらず、自分で月額を時間で割った推定値として出しています。後から契約条件を読み返したところ、その数字が契約書の控除単価・超過単価と一致していました。 推定のつもりが、契約の実額と同じだったということです。
2社で違ったのは、契約のほうだった
ここまで書いてきた清算幅の話は、実はもう1社では当てはまりません。
私はテックビズを1年9か月使った評判に書いたとおり、テックビズ経由の案件にも1年9か月参画していました。締め切りも翌月の数日後で、作業報告書を出す流れも同じです。ただしその契約には、清算幅がありませんでした。 月額が固定で、稼働時間による加算も減算もない形です。私が参画した案件が特殊だった、という認識でいます。
つまり、同じ作業報告書でも意味が違っていました。
- 清算幅のある契約では、報告した時間が金額に効く
- 清算幅のない契約では、報告した時間は記録として残る
そしてこれは、エージェントの違いではなく案件の違いです。 面談の回数や形式も同じで、エージェント名から決まるものではありませんでした。2社を使って何が違い、何が同じだったかはテックビズとレバテックを両方使って比較にまとめています。
契約の形がどうであれ、月の区切りに作業報告書を出すという点は、どちらでも変わりませんでした。
単位は15分だった
細かい話ですが、時間の刻み方も決まっていました。
- 単位は15分
- 区切りは月ごと
分単位ではありません。15分に満たない端数は、その月の中で処理されます。
日ごとに切り上げ・切り捨てをするのではなく月でまとめる形なので、日々の数分のずれは月末にならされます。 ここも、報告書を出す前に知っておくと安心できる部分でした。
初月だけは、時間の幅も縮んでいた
私は月の途中から参画しました。当然、その月は140時間に届きません。
このとき、初月だけの金額と時間の幅が、契約の通知にあらかじめ書かれていました。 通常の「月額と140〜180時間」とは別に、初月用の数字が示されている形です。
計算は営業日での按分でした。その月の営業日のうち、参画した日以降が何日あるか。その比率で、月額も時間の幅も同じように縮んでいます。
日数ではなく営業日で割られている点は、自分では気づきにくいところだと思います。振込がいつだったかはレバテックフリーランスの振込日はいつ?にまとめました。
実際には、加算が1回・減額は0回だった
ここまで仕組みの話をしてきましたが、実際にどうだったかも書いておきます。
参画してから受け取った15回のうち、金額が動いたのは1回だけです。上限を超えた月の加算でした。下限を割って減額された月は、一度もありません。
140時間という下限は、通常どおり稼働していれば割らない水準だというのが実感です。逆に言えば、まとまって休むとここに当たります。その話はフリーランスは1か月休める?に書きました。
入金の実績はレバテックフリーランスの振込日はいつ?に15回分すべて載せています。
何を書くかは、案件によります
最後に、書けないことも書いておきます。
私の作業報告書の中身は公開しません。 担当した業務の内容が入るからです。参画先の話になるので、そこは出せません。
書式も案件によって違うと思います。私の場合はプラットフォーム上の入力欄でしたが、Excelのテンプレートを使う現場もあると聞きます。
この記事で書けるのは、契約に何と書いてあったかと、報告した時間が報酬にどうつながったかまでです。
まとめ
私の契約では、こうでした。
- 契約書に「作業報告書の提出をもって納品といたします」と書かれていた
- 締め切りは翌月の第3営業日15時
- 提出は2段階。現場の上長へExcelを出し、そのあとエージェントへ
- エージェントへの出し方は2社で違った(メール/プラットフォームに入力)。請求書は作業報告書に紐づいて自動で作られた
- 報告した時間が清算幅(140〜180時間)のどこに入るかで、その月の報酬が決まる
- 超過と控除では単価が違う(超過3,777円/控除4,857円)。幅の端で割った値がそのまま単価
- 単位は15分、区切りは月ごと
- 初月は営業日で按分され、金額も時間の幅も同じ比率で縮む
- 実際には、15回のうち加算が1回、減額は0回
- ★ もう1社の案件には清算幅が無かった。 違いはエージェントではなく案件から来ている
作業報告書は、出して終わりの書類ではありませんでした。そこに書いた時間が、翌月の入金額につながっています。
契約の更新単位はレバテックフリーランスの契約期間は?に、案件が決まるまでの経緯を含めた全体像はレバテックフリーランスを実際に使った評判にまとめています。